7.産業
■第一次産業
・西野農業
極寒の中でも育つ植物の開発、栽培、販売をおこなう。敷香の農学部を卒業した、若干ひねくれた科学者たちが集結する。
■第二次産業
・帝国燃料興業
この会社のスローガンは、「石油がないなら、つくれ!」。工場から出てくる長大な貨物列車の一両一両に、スローガンの略語、「ないつく!」と書いてあるので、非常に目につく。
・ニンドリ
旧九条飲料。「ORS」を製造している。ORSは医療用としてではなく、むしろ単に飲むために販売されており、ペットボトル代だけではないかというほどの圧倒的な安さから支持を集めている。スポーツ飲料の類のものの何分の一という安さなので、学校にも置いてあることもある。
・たちまちビール
敷香の平原で栽培した大麦でビールを製造している。
・受領食品
1.あらゆる食品を青く染めて、ダイエット食品をして販売している。青いものを見ると食欲が失せる原理を使っているらしい。誰でもつくれそうだが、色の微妙な具合がなんとか、と受領食品はいっている。
2.カラメルが上に乗っているプリンを製造している。普通、カラメルは比重の関係でプリンの下にもぐってしまうが、製造工程でふたを下にし、後から底板をはめることにより実現した。
・日本甜菜製糖
本社は東京にあるが、札幌と豊原に支社を置く。敷香などの甜菜を使って砂糖を製造している。
■第三次産業
・赤気銀行
旧北海道拓殖銀行から営業を引き継いだ銀行。北洋銀行は北海道県内のみ事業を引き継いでいるので、樺太県内の事業は赤気銀行が行う。「赤気」はオーロラの和名。
・富士メガネ
戦前の創業以来、豊原に本社を置き続けている、メガネ、補聴器販売店。北海地方一円に広く店舗を展開している。