8.文化

方言

移民がつくった町なので、特にこれといった方言はみられない。ただ、各地方での方言の名詞や動詞など、文脈で推定することの困難な単語が敬遠される一方で、意味にあまり影響を及ぼさない語尾、「だべ」「やで」などは、自分たちのルーツを示す意味もかねてか、比較的大切に残されている。また、一地方から集団で移り住んでできた村では、局地的に出身地の方言が残るところもあるようだ。

プロ野球のファン

おもに日本ハムファン。ただ、札幌といっても遠いため、特にどこのファンでもないという県民も珍しくない。

食べ物

・恵須取焼

生地に味が練りこまれているクレープのようなもの。昔、「ハイカラなものが食べたい」といった炭坑夫に、商店の娘が出した。今でも市民のおやつとして親しまれている。

恵須取銘菓「灯」
恵須取銘菓「灯」

・灯

恵須取市銘菓。
炭鉱が衰退してすっかり活気を失った恵須取の町を復興しようと、恵須取農協がつくった。炭と炎をイメージしているらしく、真ん中にフレップ味のゲル状の物体が入っていて、それをいかすみ入りのもち的物体でつつみ、ごま的ゲル状の物体でコーティングしてかためたもの。

・ハスカップ

北海道同様、加工品はお土産に重宝される。

・フレップ

日本名は「こけもも」と言われているが、実は厳密には違うものらしい。アイヌ語のhure p(赤い もの)が語源らしい。県知事は食べたことがない。特別に栽培するものでもないようだ。