大学入試風問題安置所 数学解答
15
あ
16
あ
17
まず、絶対条件としてa2+b2=c2…(1)
aは奇数だから、自然数mを用いて、
a=2m-1…(2)
と表せる。
ここで図の正方形を考えると、黒塗り部分がb2、赤塗り部分がa2、全体がc2を表すと考えることができる。なお、d=c-b…(3) とおいている。
正方形の図より、
a2=2bd+d2…(4)
また、(2)より、
a2=4m2-4m+1…(5)
だから、(4)、(5)より、
2bd+d2=4m2-4m+1
変形して、
b=(4m2-4m+1-d2)/(2d)…(6)
ここで、dが偶数のとき、d=2n(nは自然数)と書けるから、(4)より、
a2=4bn+4n2=4(bn+n2)
文字は全て自然数だから、aは偶数になってしまう。これは「aが奇数」という条件と矛盾する。
よって、dは奇数だから、自然数nを用いて、d=2n-1 と表せる。
だから(6)は、
b=(4m2-4m+1-(2n-1)2)/(2(2n-1))
変形して、
b=(2(m-n)(m+(n-1)))/(2n-1)
bは自然数だから、m-nかm+(n-1)が2n-1の倍数でなければならない。どちらかを2n-1の倍数だと仮定すると、m-nとm+(n-1)の差がちょうど2n-1であることから、もう片方も2n-1の倍数になる。
だから、bは2n-1の倍数である。
aは(4)より、d、すなわち2n-1の倍数であることは明らかなので、(1)より、cも2n-1の倍数になる。
これは、2n-1=1の場合を除いては、「これ以上縮小できない」という条件に反する。
ゆえに、2n-1=1
つまりd=1であり、c-b=1
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