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国鉄浪川近郊区間

 浪川は50万の人口を擁する人國第三の都市であり、国鉄浪川近郊区間には日本でいうシティ電車のように各方面毎時2本程度の普通列車が確保されている。しかし、「電車」とはいっても、電化区間は下の図のうち水色のところだけであるので、浪川駅付近では電車と気動車が交錯する。また、浪川駅から石集部駅の先の澤處口駅や冷水澤駅までロングランする気動車も一時間に一本程度存在し、北方面はその気動車と瀧下稠口方面からの電車を合わせてシティ電車風のダイヤを構成している。もっとも、特急や急行との兼ね合いもあるので、本家日本のシティ電車のようにきれいなパターンダイヤとはなっていないのが残念な点である。

浪川近郊区間路線図

人國国鉄浪川近郊区間
人國国鉄浪川近郊区間

主要駅のみ記載。西側、北側は複線電化。東側、南側は単線非電化。

浪川驛列車時間表

●西側(瀧下稠口方面)

 西側は、首都膿川に向けて特急と急行が合わせて毎時3本程度出る一大幹線であり、その間を縫うように普通列車が運転されている。特急や急行の時刻が完全にそろっているわけではないので、それに引きずられて普通列車も時間帯によって数分のズレがあるが、瀧下稠口行き電車は概ね15分前後と45分前後の発車であり、まだ比較的覚えやすいほうだろうか。

※膿川(江別)、瀧下稠口(滝川)、深澤(深川)、鳥宅(近文)

●北側(石集部方面)

 北側は西側に比べると特急や急行の数が格段に少なくなっており、さぞ等間隔ダイヤになっているだろうと思いきや、こちらのほうが普通列車の時刻がバラバラである。この理由はひとえに、石集部以遠に直通する気動車列車と合わせて毎時2本を実現しているがために、石集部以遠の単線での交換などでパターンになっていない気動車列車の影響をモロに受けていることである。

 さて、北側の見どころは何といっても夕方17:45発の準急澤處口行きであろう。単行用の気動車が夕方のラッシュまでに浪川駅に集められ、5両編成を成してうねうねと北を目指すのである。このうち2両は峠を越えるあたりで切り離され、折り返し北浪川車庫行きの回送となる。

※冷水澤(稚内)、尻汚部(音威子府)、石瀨(美深)、澤處口(名寄)、楡傍(和寒)、靜川(紋別)はすべて石集部(比布)以遠。

●東側(沼在澤方面)

 東側は、単線非電化でありながら私営の軌道線と競合しており、国鉄としても毎時2本を確保して応戦しているところである。東浪川行きの列車が多いのは、そこが市街地の端だからという理由が大きいが、軌道線と競合する区間が東浪川駅付近までであることも重要な理由であろう。

萢(知床斜里)、幣地(網走)、上居衆里(上川)、沼在澤(当麻)、上蹄川(桜岡)、東浪川(東旭川)、下蹄川(南永山)

●南側(脂川方面)

 南側も単線非電化である。浪川駅から見て最初の交換駅までの所要時間が15分強であることと、定期優等列車が走っていないことから、必然的にパターンダイヤとなった路線である。因みに、この路線の準急は一駅を通過するだけの名ばかり準急である。先程述べた最初の交換駅までの所要時間15分強を1~2分短縮して、交換の余裕を含んで往復30分にするために、市街地から外れた一駅を通過するのである。

※匂嗅所(富良野)、脂川(美瑛)

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